そろそろ、今年の新卒採用戦線も収束に向かっているようです。
しかしながら、内定を複数もったままの学生も多数いるようです
ので
、今後、内定辞退防止の手立てを打つ必要があると思われ
ます。
また、採用後3年以内に3分の1は退職するといわれていますので、
苦労して採用した若手社員を、会社に惹きつけ早期に戦力化する
施策
も、いろいろと準備・実施する必要があると思います。
これは、新卒採用だけでなく、中途採用にもあてはまることです。
そんな中、1年かけて、定着率を飛躍的に改善した、N社では、
2005年度は、採用24名で退職11名 定着率54%
2006年度は、採用29名で退職5名 定着率83%
驚異的に改善しています!いったいどんなことを行ったのでしょうか
?
N社は多くの取り組みを行ったのですが、その中でも参考になり、
ウチでも導入がしやすいものがありました。
N社は、不動産業を専門とした広告代理店です。
ですから、広告代理店業界特有の用語や不動産業界特有の用語が
あり
ます。
また、N社の社長はリク○ート社出身であるためか
、R社で頻繁に
使われていた用語が、N社でも活用されています。
社内だけで通じる略称も多
数あります。
ですから、N社に入社すると、まずこの専門用語・社内用語に
、戸惑う
のだそうです。
何でも質問していいよ、といわれても、何から何まで質問するわけに
は
いかないですし、社内で当たり前に使われている用語は
、逆になかなか
質問しにくいのだそうです。
そこで、100の用語を説明した「よくでるN社用語100」という
マニュアルを作成しました。このマニュアルは、1ヶ月で完成させた
そうですが、作る過程でも社員教育に役立ったそうです。
分かっているつもりでいた用語でも、きちんと理解できていないこと
が
たくさんあることに、多くの社員が気付いたそうです。
社員の要望から、その用語集を使い、1日1つずつ社長が解説するこ
とを
はじめました。
(N社は毎朝、朝礼をされているので、その場を活用したそうです
。)
よく、ビジョンや理念の共有ですとか、事業方針・事業計画の浸透と
いう
ことが言われますが、そもそも単語(用語)の意味合いを全員が同一
の
理解をしていなければ、思ったように進まないのも当たり前のことだ
と思います。
この朝礼での解説を始めてから、
・中途入社社員は、社内用語をすぐに覚えるので、すぐに仲間になった
気がする
・取引先に、「みんな言うことが一緒で、方針が徹底されていますね
」と
評された・会議での議論が上滑りしなくなり、深い検討がされるように
なった・業務のスピードが速くなり、ケアレスミスも少なくなったそうです
。
もともとは、中途入社社員向けに始めたことですが、思わぬ効果を
組織全体にもたらしています。
やったことは、用語集を作ったことと、それを毎日解説したことです
。
N社のように、いきなり100用語でなくても良いと思います。
10でも、20でも、少ない語数でも良いので、はじめるのが大切
なのではないかな~と思いました。
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