先日、父方の祖母が亡くなった。
90歳という大往生だ。
祖母はとても行動的な人間で、海外旅行へも
かなり出掛けたり、転勤の多かった父のところへも
年中、遊びに出掛けてきたりしている人だった。
喪主である叔父から、挨拶があって、改めて、祖母が
戦ってきた時代というものを考えさせられた。
祖母は祖父と結婚し、長男、次男が生まれてすぐ、
祖父の仕事の都合で、フィリピンで暮らすことになった
そうです。
戦時下ということもあり、祖父は赴任していたフィリピンで、
現地招集を受け、間もなく、戦死。
当時、ちょうど、三男を身篭っていた祖母は、2歳、1歳半の
息子達を身重の体で連れ、日本まで戻ることになったそうだ。
戦時下で、日本に戻るまでも命からがらの壮絶なものだった
そうだ。
それからも、女手一つで3人の息子を育て上げ、90歳を
迎え、亡くなった。
今も非常に厳しい時代ですが、命の危険にさらわれる様な
ことは、ない。
また、戦争未亡人という立場で、仕事をしなければならない
ということもない。
時代のせいにして、逃げてはいけない。
今をどう生きるかは、自分次第。
祖母の死にそんなことを考えさせられた。
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