1)最も印象に残っていること
本書を初めて読んだときは、ドラッカーマネジメントについて
勉強する前。この2年間、毎月、講師の話を聞き続けている
中で、改めて、本書を読むとやはり、当初、読んだときとは
大分、印象が違う。
『時計をつくる』、『利益を越えて基本理念を維持し、進歩を
促す』、『カルトのような文化』、『決して満足しない』といった
部分は、ドラッカーマネジメントにおいても頻繁に出てくる重
要なポイントであり、私がIT人材の事業運営をしていく中
で、いつも意識しているのだが、中々、浸透させるのは難し
い。
そんな中で、最も印象に残った箇所は、BHAGというチャレ
ンジと短期的な業績についての関係について、文中には、
『ビジョナリーカンンパニーの経営幹部は、短期的な
業績または長期的な成功の二者択一が必要だという
考え方を受け入れない。何よりも長期的な成功を目指
しながら、同時に、短期的な業績についても高い基準を
掲げている。』
とある。
ITの事業は、当社にとってのBHAGに近いものだと思うの
で。
2)取り入れなければならないと感じたこと
長期的な成功を目指しながら、同時に短期的な業績につい
ても高い基準を掲げるという部分で、自分の意識としてもっ
ともっと、高めなければならないと感じた。自分自身が意識
するのと同時に、部下メンバーにも意識してもらわなくては
いけない。気持ちのどこかに、『初めての取り組みなんだか
ら・・・』とか、『もともと、当社はITに強い企業といったドメイン
は異質なんだから・・・』といった言い訳があるように感じる。
特に下半期に関しては、打ち出し方を変えたり、PHP事業
の重点化を図ったりと多少の軌道修正が入るので、短期的
な業績への言い訳が入りやすくなってしまう。短期的な業績
があがることなく、長期的な成長はないということを肝に銘じ